[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Nago Mitill
たぶん 僕は自分を、 何かに押し込めているんだ。
それは とても小さな箱で、 何故だか窓もない。
僕は そこで、 昔見た美しい景色を思い出そうとしている。
いつも そうしている。
高い空の青、 淡い風の匂い、
すべては変わり、 僕のもとから消えてしまった。
僕の心が変えてしまった。
失くしてしまった鮮やかな青、 鈍い灰色の壁の向こう、
恋焦がれて懐かしい歌、 口ずさみ、
膝を抱えて、 ひとり、 うずくまっている。
いつか 頬を撫でる風を 肌に感じて、
理由もなく赤い血が体を駆け、 走り出したくなる、
そんな日が来ること、 諦め切れないから、
僕は ここにいる、 まだ 空を探している。
声高に語れるような 立派な夢がなければ、
記録に残るような 優れた形がなければ、
人は生きていけないのか? 生きていては いけないのか?
たぶん 青い空は いつでも僕の上にあって、
風は 今もずっと僕のそばを吹いているのだろう。
本当は 気付き始めているんだ。
日々を ただ自然に、 懸命に生きることのほうが、 ずっと大切で、
そして、 それは とても 楽しいことなのだろう、
空のように 風のように。
たぶん 僕は自分を、 何かに押し込めているんだ。
そして、 僕はまだ ひとり、 空を探している。
(2008年・筆)
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。