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和 路流(Nago Mitill) のブログ、*Eternal×Blue* ~空の下、どこまで届くか分からない歌~ へ、ようこそお出で下さいました。こんにちは!ご訪問、ありがとうございます。当ブログは、自作の詩、Poetryのページとなっております。拙作ですが、無断転載・転用は、禁止で願います。    コメントなど、お気軽にお声をお掛けください♪初訪問の方は、最古記事トップ「空の下で、あなたと生きる」の追記・備忘録を、ぜひご覧ください!
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                             Nago Mitill


今、 おまえに 「がんばれ」 なんて他人行儀に言われたら、

僕は、 きっと もう 心が折れてしまうよ。



つらくて、 苦しくて、 悲しいもの、 僕は胸に ずっと溜め込んでる。

言葉にできない黒い衝動に、 内側からバリバリ食われながら、

強い恐怖に強張った指の冷たさ、 感じて独り震えている。



それでも 抗ってる、 生きてる、 生きてさえいれば どうにかなる。

そう思って、 僕も おまえも生きてるんだろう?



馬鹿なこと言って、 おまえは僕を けなしてくれるだろう。

「しょうがない奴だな」 と笑って、 そこにいてくれるだけでいい。

ああ、そしたら 僕は、

この恐怖が 僕だけのものじゃないってこと、 

きっと 分かるんだろう。



強く生きるには弱さは敵だ、 弱みを見せたら そこで負けだ。

どこかで僕らは そう信じ、 独りきりで生きること 覚悟してきた。

大人になってしまった その日から、 

無邪気な安らぎは どこにもなくなったんだ。



でも、おまえも そうなんだろ? ハタで見てるほど、完璧じゃないんだろ?



口に出さないだけで、 お互い弱いモノ抱えてること知ってる。

その共犯者のような目が、 本当は僕を境界で支えてる。

僕は独りじゃないと思える、 普通の人間のままでいられる。



僕らは共犯者だから、 だから 生きていける、 これからも。




                                    (2008年・筆)

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                                                                Nago Mitill


いつが あなたとの永遠の別れになったのか

僕は もう 思い出せない

さよなら さよなら

二度と会えぬ人よ

僕は あなたを忘れない



数え切れないほどの人々と

僕は 出会い 言葉を交わし そして 別れてきた

眠れない夜は 夜明けまで数えている

もう二度と会えない あなたのことを



出会えば いつかは必ず別れる

それが すぐか もっと長いか それだけの違いなのだと

気付いた時 僕は胸が一杯になった

この世界には別れが多すぎて

僕は 時々 もう 出会うことさえ怖くなってしまう

でも 本当に怖いのは あなたに出会えないこと

出会えた あなたを 忘れてしまうこと

さよなら さよなら

僕は 別れを恐れはしない

そして あなたを忘れない



あなたは きっと 覚えていないだろう

街角で 駅で コンビニで ネットで… 出会った僕のことを

二度と会えぬ あなたを  僕は その笑顔で覚えているから

誰かの心の片隅に 笑顔のような存在で残れるような

そんな人で僕はありたい 一瞬の邂逅を大切に生きたい



さよなら さよなら

二度と会えぬ人よ

僕は あなたを忘れない


                                 (2008年・筆)

                                                                             Nago Mitill



どんな祈りも届かないような、 暗い汚泥の底で 僕ら生きてるんだ。

生きるのに必要も無いのに、 翼を欲しがって、 「空へ羽ばたきたい」なんて願ってる。



地上に無いもの探して空を見上げていても、 それは ただの憧れ、 憧れという名の逃避。

つらい事一つで たやすく浮き沈みする曖昧な僕を、僕は嫌ったまま、好きになれないまま…



苛立ちを社会に向けても、 自分に苛立っても、

世界が ある日 変わるわけじゃない、一人きりの舞台は空回り、何だか ひどく むなしい。

諦めを知れば人生は逆に平和で、 手ごたえも無く心は廃墟、

忘れたつもりで押し込んだ情熱へ、 黒く冷たい炎、 黙ってずっと注いでいる。



ああ、 本当に欲しいものは、 苦しくても叫んでいなければ、 きっと見失ってしまうのだろう。

作り笑いのうまい清潔な笑顔よりも、 熱い鼓動で ただ強く僕を呼んで。



全部、 今 ここに捨てて行きたいんだ、 思いつくだけ嫌なこと すべて。

自分の中の嫌な部分、 ジメジメ燻ぶる黒い塊、

さっぱり何処かへ放り投げるため、 この街一番の空を見に行こう。

さあ、 迷いを捨てたら全力で駆け上がれ、 その壁の向こう側まで。



ああ、 本当に欲しいものは、 苦しんでも叫んでいなければ、 きっと見失ってしまうんだ。

圧倒的な胸の鼓動で、 生きている、 そんな実感を僕に与えて。



空から ここが見えるかい? 馬鹿なことしてる小さな僕が見えるかい?

翼なんてない、 空など飛べない、 ただの僕が、

それでも、 ここに立って叫んでる、 生きているのが見えるかい?



どんな願いも叶わないような、 遠い空の底で 僕ら生きているけれど、

でも、そう、生きていれば、僕らここから駆け出して、未来の何処へでも行ける…自分の足で。

空に夢追う翼など、 だから僕はいらない。



自分の中の嫌な部分、 ジメジメ燻ぶる黒い塊、

この街一番の青い空の彼方へ、 さっぱり放り捨てて、 さあ 走り出そう。

翼なんてなくても、 僕らは生きて行けるんだ。




                                         (2007年・筆)

                                                          Nago Mitill



何もかも 白黒つけられれば、 いいのに。

そしたら、 今よりは もっと ラクになれるだろう。



迷いがあるのは、 ツラいんだ。

曖昧で未知数の未来が、 僕を戸惑わせる。

でも、 何かを選び取ることは、 なおさら恐ろしくて。



選ばなくちゃいけないことは、 たくさんあるのに、

100%正しいと割り切れる選択は、 少ない。

選択肢をキープしたまま、 僕は日々、 空回り、

見つかるはずも無い別の出口、 探している。



ねえ、 今 ここで何かを選んでしまえば、 僕は変わってしまうよ。

そして、 選べなかった未来は、 僕から失われて行く。

選び取るものが、 正しいと、 そう 「正しいんだ」 と、

誰かが保証してくれれば、 きっとラクになれるのに。



迷いを受け止める強さのない僕は、 

ただ 選択肢を灰色に染めている。

選び取れたはずの未来も、 やがて 灰色に染まって行く。



どこかで選ばなければいけない、 前に進めない、

本当は分かっているから、 胸の奥は焦りで燻ぶっている。

かき集めた勇気で、 灰色の迷いに立ち向かっている。



灰色に広がる選択肢。

何もかも たやすく白黒つけられたら、 いいのに。

そしたら、 今よりは もっと ラクになれるだろう。



                                        (2007年・筆)

                                                 Nago Mitill


無いものねだりなんだ、 僕らは。

今 ここに無いものばかり欲しくなって、 追ってしまう。

冷めた日常のなか、 本当に大切にすべきもの どこかへ見失っていく。



衣食住 足りていれば、 ヒトとして十分なはずなのに、

今や、 お腹が いっぱいでも、 僕らは幸福になれない。

ささやかな日常に鈍くなった心が、 満ち足りない寂しさで僕らを駆り立てる。

空しさを埋める糧を、 僕らに追い求めさせる。



無いものねだりなんだ、 僕らは。

ここに無いもの、 まだ手にしていないもの、 ありふれてないもの、 自分のものにすれば、

幸福になれるような、 そんな気がするんだ。

だから、 死が少なくなった この豊かな社会でヒトは、

むしろ 自分を殺したり、 他人を殺したり、 するのだろう。

死が ありふれた社会では、 生が望まれ、 大切にされるように。



いつから 僕らは、 幸福が どこか遠いところにあって、

ここには無いのだと、 そう思うようになったのだろう。

いつから 僕は、 心を満たす糧を むなしく どこかへ追い続ける、

無いものねだりの人間に、 なったんだろう。



どこかで 分かってるんだ。

何を手に入れても、 どこを探しても、

心を満たす手段など、 この世界のどこにも見つかりはしない。

僕は、 いつまでたっても幸福になんてなれない。

自分が幸福だと、 自分でそう思えない限り。



無いものねだりなんだ、 僕らは。

物に満たされた社会のなか、 本当に大切なもの どこかへ見失ってしまう。

幸福になるためのすべが、 初めから ここにあること、 忘れてしまっている。



幸福の定義は、 常に 自分の心に依存しているんだ。

僕の心を満たせるのは、 僕の心でしかない。



                              (2007年・筆)

                                                           Nago Mitill


目を逸らさずに、 君の隣に立つ。

苦笑いせずに、 君の名を呼ぶ。

そんな日が、 いつか、 いつか来るだろうか?



嘘吐きと、 君に言われるのが怖い。

強く約束できない、 自分も怖い。

予測できない 闇の向こうの未来に、 僕は ただ強く震える。



強くなれたはずのチャンスを、 僕は幾つも見過ごしてきた。

自分に優しいだけの世界で、 自分を包むのが好きだった。

傷つけられるのが怖いから、 優しいふりをしていただけで、

僕は 本当は、 優しい人なんかじゃなかったんだ。



だから、 君の優しさが怖くて、 信じられなくて、

でも、 眩しかった。

そして、 つらかった。

君の隣で、 その優しさに値しない自分を見つめることが。



逃げたいという胸の葛藤、 苦しむ僕を引き止めるのは、

予測できない 闇の向こうの希望。

僕の優しさを信じてくれた 君の優しさに、 僕は ただ強く震える。



優しい人に なりたい。

たとえ いつか、 君が僕を裏切っても、 強く許せるような。



目を逸らさずに、 君の隣に立つ。

苦笑いせずに、 君の名を呼ぶ。

ためらわずに、 君を信じる。

そう出来る日が、 いつか、 いつか来るだろうか?



予測できない 闇の向こうへ続く未来に、 今、 僕は ただ強く震えている。


                                
                         (2007年・筆)

                                           Nago Mitill


「泣かない大人になりなさい」、 そういうふうに育てられ、

それが 正しかったのか、 疑問を持った時には、

僕は、 「泣けない大人」になっていた。



涙の無い僕の世界では、 何も悲しくないのです。

胸しめつける、 痛みも苦しみも、 ない。

ただ、 この世界は全てが色褪せていて、 ガラス越しの鈍い感覚、

モノクロームなのです。



君が、 あの時 何故 泣いたのか、 僕には分からなくて。

笑顔に意味があることさえ、 知らなかった。
 
君の優しさに気付けなかった僕の隣、 もう君はいない。



涙の無い僕の世界では、 何も悲しくないのです。

涙に変えられなかった凍えた感情が、 淀んだ怒りとなって積もるだけ。

この世界には、 いつも理不尽な怒りが渦巻いていて、

ガラス越し、 僕を拒否する外の世界へと向かっていくのです。

そして僕を、 モノクロームの中、 孤独にする。



泣くことの意味を知らなかった僕は、 

僕を孤独にしているのが、 僕自身だと気付かなかった。

君の涙、 君の悲しみが、 分からなかった。

泣けなかった、 大人の僕。

でも本当は きっと、 泣きたかった。

涙の無い、 泣いてはいけない、 意地っ張りな僕の世界を打ち壊し、

モノクロームじゃない君を抱きしめて、

声に出して僕の心を伝えたかった。



泣くことの意味が分かったら、 僕は悲しみ、 苦しむだろう。

それでもいいと思える勇気が、 僕の感情を自由にする、

僕の世界を、 鮮やかにする。

素直に泣いて笑える、 そんな大人になれたら出かけよう、 外の世界へ。

もう一度、 君と出会うために。



                           (2007年・筆)

                                                         Nago Mitill


自転車を乗り捨てて、 駆け上がった歩道橋の上。

流れる車を下に見ながら、 一人 跳ねて 踊った。

土砂降りの雨で、 制服は ぐしゃぐしゃ。

泥にまみれても、 気分は最高だった。

灰色の空を見上げながら、 その時 思った。

僕には、 自由がある。

今、 ここから飛び込んで、 車の波に血を ぶち撒けるのも、 僕の自由で、

明日から続く未来を見に、 生き続けるのも、 同じだけの 僕の自由だ。



広い世界を見るのが怖くて、 自分で目を逸らしていたのに、

自分で作った狭い部屋の中で、

世界は狭い、 誰も僕を受け入れてくれないと 嘆き、

世界を憎んだつもりで、 自分を嫌悪していた。

群れるより孤独がいいと、 冷めたふりを装いながら、

他人の価値観に依存した定規で、 自分の度量を測ってたんだ。



泥まみれの制服で踊った時、 分かった。

今、 死を選ぶのも、 生を選ぶのも、

同じだけの価値がある、 僕の自由。

世界を狭めるのも、 世界と繋がるのも、 僕の自由。



自由が無造作に与えられているという幸運を噛み締めながら、

完全な自由は、 ただ孤独を生むのだと知った、 若い日の僕。



孤独に死ぬのも、 世界に僕を生かすのも、

僕の自由。

古ぼけた歩道橋の上で、 踊らなくなった今も、

灰色の空を見上げながら、 自由の意味を考えている。



僕は、 自由だ。



                          (2007年・筆) 

                        Nago Mitill


青い空を夢見て 目を閉ざし

僕は ずっと待っていたんだ

春が 僕のもとへ やってくるのを



春が来て あたたかな陽と優しい風が辺りに満ちたら

その時 僕は目覚め 大きく花開こうと思っていた

灰色の重い空の下 木枯らしの吹きすさぶ不毛の地の上

僕は ずっと待ち続けた  春が 僕のもとへ やってくるのを



何年もの間 目を閉ざし続けた僕は

現実逃避という名の 長い長い 夢を見ていた

鏡を直視することもできず 斜め向こうの歪んだ自分と目を合わせ

何もかも上手くいかないのは まだ自分のもとに 春が来ていないせいだと信じて

僕は ずっと待ち続けた  春が 僕のもとへ やってくるのを

彼方の青空に憧れながら

僕は ずっと恨み続けていたんだ  春が 僕のもとへ やってこないのを



でも それでは駄目なのだね  人は 花とは違うから

何十年 何百年と雪の下で ひたすら望む春が来るのを待つことはできない

春を待つ傲慢さが 植物である花が持たない 人の可能性を忘れさせていた

僕には 足がある  春を 探しに行くための

人は 花とは違うから 

自分で あたたかな地を 目指さなければならないのだね



青い空を信じて 僕は立ち上がる

あたたかな春の地を目指し 灰色の地を旅立つ

僕が 自分を独り閉じ込めていた白い雪を ゆっくり踏みしめながら




                                    (2007年・筆)

                                              Nago Mitill

なあ、 この体は 魂の器なんだ。

だから、 僕の真実は、

僕の声でしか 伝えられない。

僕が 死んだら

命無き僕の声は、 もう 誰にも届かないけれど

きみの胸に、 僕の声が 残っていれば

僕の思いは、 ここに残るだろう?

 

そのために 僕は歩くのをやめない。

たとえ、 この世界が いつか 狂ってしまっても、

僕は生きて、 そして、 語る。

この息止まる、 その瞬間まで。

 

なあ、 この体は 魂の器なんだ。

そして、 魂は 僕の記憶の器だ。

記憶のなかから思いを結晶させて、 僕は歌を作る。

僕が 死んだら

命無き僕の記憶は、 もう どこにも残らないけれど

きみの手に、 僕の言葉が 残っていれば

僕の思いは、 きみに伝わるだろう?

 

そのために 僕は歌うのをやめない。

たとえ、 この社会が いつか 壊れてしまっても、

僕は生きて、 そして、 叫ぶ。

この世のすべてを、 愛し続けるために。

 

僕は きっと

僕の記憶のなかの、 あらゆる 素晴らしきもの、 よきものを集めて

世界に、 ただ 1人のきみに捧ぐ、

この世に、 1つだけの歌を作ろう。

それは、 時を越えて 僕の胸を熱で満たす

やわらかで、 鮮やかな、 記憶。

 

なあ、 この体は 魂の器なんだ。

そして、 魂は 僕の記憶の器だ。

僕が 死んだら

命無き僕の姿は、もう どこにも残らないけれど

きみの胸に、 僕の やわらかく鮮やかな歌が、 ぬくもりと共に残っていれば

僕の命は、 無駄ではないだろう?

 

                                         (2007年・筆)

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Nago Mitill (和 路流)
性別:
非公開
職業:
人間の類。
趣味:
放浪(←方向音痴)。放浪ついでに、穴場のCafe探し。
自己紹介:
こんにちわ。へっぽこ素人詩人、なごみちです。ブログ運営も素人。PCとは疑心暗鬼の付き合いです。
詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。
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