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Nago Mitill
疲れて遠のいた僕の瞳に
夢にも見れなかった あなたの海が見える。
あなたが追い求めたものを見るために
僕は今、あなたと同じ場所に立つ。
ここから見渡せる景色を、
あなたもまた、 見渡したのだろうか。
ほら、 見てごらん。
きれいな、 きれいな青が どこまでも、 どこまでも連なっている。
風は嵐のように駆け抜けて、 雲は空を滑っていく。
うねる光の波の間を縫って、
遠く、 遠くまで声を張り上げ
もう、 どうしても届かないあなたの姿を
見つけ出そうと必死になった。
あなたが、 かつて手をのばしたところへ
僕は今、 視線をなげかける。
ここに触れていたあなたは、
いったい何を思っていたのだろう。
もう見るはずのない優しい影を、 もう一度追いかける。
見えてこない道の先に、 僕はいつも誰かの後姿を追う。
ねえ、見てよ。
あなたの手をこえて、 あなたの声をこえて
あなたの姿を この空の下に見失って。
(1996年・筆)
[備忘録]
10年前に書いた詩です。
どんな場合でもそうですが、必ず自分の先を行った先人がいます。先人の足跡を辿りながら、自分と同じようにここを通った先人は、どんなこと考えてたのかなーと、時々思います。そして、いつかは先人の足跡を越えて、もっと自分は先まで行かなきゃならんのだなと思います。前人未到の地で、心細くなったときに、たぶん先人のことを振り返ります。先人もきっと、未開の地で頑張ったのだろうと。
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詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。