[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Nago Mitill
夢をみていた場所に、 帰りたくなる。
きっと、 そこが 僕の "hometown"
繰り返す冷めた日常で見失ってしまった、 あの日の風、
僕に思い出させてくれる、 約束の場所。
都会の霞んだ夜空へ、 見えない星を追うように、
つかめない未来が不安で、 誰かに答え委ねたくなる。
だけど、 誰が何を占おうと、 僕は納得できないのだろう。
どんな夢をみて、 ここまで生きてきたのか、
一番 知っているのは、 僕自身のはずだ。
疲れた時は いつも、 帰りたくなる。
未来を夢みていた、 あの場所へ。
すべてが輝いていたわけではなく、 あの頃は あの頃なりに悩んでいた。
懸命に、 生きてた。
分かったんだ。 今を精一杯 生きていれば、 未来の自分は 僕を責めたりしない。
今の僕は、 あの頃の僕を 責めはしない。
どんな夢をみて、 追いかけ、 たとえ それが叶わなくても、
大切な人たちと共に、 穏やかに生きる事できれば、 それで十分 幸せなのだと、
臆病な僕は、 心の底では そう夢みていたのだ、 本当は。
駄目な自分に打ちひしがれ、 弱さに涙して、
それでも生きられる、 生きていこうと自分に約束した日、
校舎のフェンス越し、 涙で霞んだ空はキレイな青、
頬を冷やす風は、 懐かしい匂いがした。
都会の霞んだ夜空で、 目指すべき星を見失っても、
夢をみていた場所を、 忘れはしない。
あの日の風が、 僕を導く。
きっと、 そこが 僕の "hometown"
(2007年・筆)
"hometown"というのは、「故郷」の英訳です。「故郷」のままだと、何かシックリこなかったので。
某マンガの影響で、「故郷」を「home」と呼ぶのが好きです。
この詩では、「故郷」=「僕」が育った、「僕」という存在が形成された場所。です。
「故郷="home"」というのは、自分が育った懐かしい場所であるだけでなく、そこから何処へ出かけてもまた帰ってくる場所、基本となる場所、というような感じがあります。出発点でありながら、実は、目指す場所でもあるのではないか、と時々思います。
「都会の霞んだ夜空」の「霞んだ」には、「涙で霞んだ」が心持ち掛けてありまして、都会のスモッグで空が霞んでいるだけでなく、涙でも空が霞んでいるのですね。日常の中、つらくて悲しい=泣いている、と、本当に大切なことや自分の本心が見えにくくなってしまう、そんなことがあるような気がします。
ところで、さる11月1日に、実は当サイト、おかげさまで開店から1周年を迎えました。よほほー♪(←喜びの声) 個人的には何かを祭りたい(←?)気持ちで一杯なのですが、何分、余裕がない状態ですので、当サイトの65作目に当たる本作 "hometown" の上梓で、この気持ちを代弁したいと思います。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。