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Nago Mitill
暗い部屋で息絶えるより、 空の下で死にたい。
冷たい土に埋まるより、 海の青に溶けたい。
私は、 かえります。
かつて私が旅立ち、 戻ると約束したところへ。
あの遠く懐かしい、 何もかもを許し、 消し去る白い光のなかへ
私は、 淡い原子となって かえって行きます。
だから、 どうか
私を形作っていた全てのものを、 無にかえしてやってください。
燃え残る 私の欠片を
風にのせ、 遠い波の向こうへ流してください。
そして、 私は永遠の青と 一つに溶け合い
新たな旅立ちを迎えるのです。
思い出してください。
あなたが 私のことを忘れてしまわない限り、
私はあなたと いつでも 共にあるのです。
それでも、 あなたは 私の不在を感じ、
祈るあてもないと、 途方にくれるかもしれません。
その時は 空の下で、 私を思ってください。
空と海とを 永久の住処とする私の心は、
いつでも、 あなたの胸に 宿っているのです。
もしも、 私を愛おしく、 懐かしんでくれるのならば
どうか嘆かずに、 歩き続けてください。
あなたの胸に残る 私の声を、
あなたの声に変えて、 伝えていってください。
空と海が一つになるところに、私はいます。
私は、 いつまでも、 いつまでもここで、 あなたを待っています。
(1996年・筆/2006年・改)
[備忘録]
地球上の物質の原子数というのは限られてますので、棺桶や骨壷に人間の骨を収めていったら、いつかカルシウムが地表から足りなくなるのではないかと、昔、化学の勉強をしながら考えたことがあります。が、よく考えれば…その前に墓にする土地が足りなくなります。
最近は、普通の墓地への埋葬だけでなく、 粉末にした骨をプレートやダイヤモンドにしたり、 宇宙に打ち上げたり(宇宙葬?)、山や海へ散骨する(自然葬)など、様々な埋葬のスタイルが存在します。それとともに、墓というものの概念も、変わってきているように思います。
とりあえず、私は閉所恐怖症気味なので、墓石の下、狭いカロートのなかは息が詰まりそうなんで嫌です。
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詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。