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Nago Mtill
瞳を閉じた、 夜空の下の君
君が その目を開く、 次の瞬間
僕は 自分が どうなっているか、 この頃 不安なんだ。
君が 本当に涙を止めるまで
もし、 僕がここに居られないとしたら、 ごめん、 あやまるよ。
君は 生きていって
さあ、 前を向いて
僕の愛する君の命は、 とても とても 美しいのだから。
何かを失うのが、 今の僕には とても怖いんだ。
歳を とったせいかもしれない、
これまでに得たものを失うのが、 僕には怖い。
でも、 それは僕だけのものじゃなくて、
きっと、 君にもある不安だね。
色々なものを失っていくのが、 人生なんじゃないかと
君は思うかもしれないし、 僕も そう思ったことがある。
だけど、 気づいたんだ。
2つしか手のない人間が
すべてのものを掴んだまま ずっと 離さないでいることなんて、
出来るはずが なかったんだってことに。
おぼえておいて。
たとえ 目には見えなくなっても、 大切なものは 必ず、
何時までだって 君の手のなかに、 しっかり包まれているんだ。
たとえば 僕が この世界から いなくなっても、
僕の言葉は 君の心に ずっと 残るように。
君が 何もかも失くしてしまったと 思ってしまうのは
大事にしすぎて、 手を強く握り締めているせいなんだ。
ほら、 手を開いてごらん。
君が探してるものは、 きっと そこに見つかるから。
だから どうか
手をのばして 新しいものを世界に求めること、 恐れずにいて欲しいんだ。
真っ直ぐに前へ、 生きていって欲しいんだ。
もう 泣かないで。
僕が溜めておいた、 僕の一生分の涙を
僕は 君に残していくから。
君の胸が、 乾いてしまわないように。
瞳を閉じた、 夜空の下の君
君が その目を開く 今、
僕は 君に向けて 精一杯 ほほえむ。
まだ僕は ここに、 君の隣に居るよ。
ここに居られるあいだは、僕は 精一杯 君の涙を受け止める。
でも、 もし 僕が ここに居られなくなる、 その時が来ても
君は 生きていって
さあ、 前を向いて
僕の愛する君の命は、 とても とても 美しいのだから。
さよなら、 愛しい君。
(2000年・筆)
[備忘録]
「僕」が「きみ」に語りかけてる時は、気持ちとしては、お父さんが娘に語りかけてるような感じなんですよ。
まあ、今は、愛する君が隣に居てくれて、自分を頼りにしてくれていて、とても幸福なのですが、今度は、自分が死んじゃった後、愛する君がどうなっちゃうのか心配になるんですね。
長生きすると、自分の周囲の人たちは、どうしても先に死んでしまいますから、人生は色々なものを失っていく道行きのように感じられることもシバシバ。でも、それはマイナス思考でして、もっとポジティブに新しい人脈作りとかに励むこともできるわけですね。
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詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。