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Nago Mitill
伝えることが 私たちの使命なのだから、
この船が次の時代へ届く、
その日まで生き延びろと、 あなたは言った。
私たちは 共に言葉を紡ぐ。
受け継いだものを、 この手で辿り、 守りながら、
その先に 今、 新しいものを紡いでいく。
来たれ、 未来の継承者たち、
記憶を受け継ぎ、 この船を更なる未来へと送ろう。
すべての紡ぎ手たちの、 それが願い、 私の祈り。
伝えた後は ただ朽ちて消え行くだけの自分なのだと、
悟った若かりし日は、 むなしさで孤独を感じていた。
でも今は違う、 孤独を消すために言葉を紡ぐ。
この船は、私たちを 遠い遠い未来――願わくば永遠へと、繋ぐものだから。
私の声も心も、 この文字には残らないけれど、
それでも あるだけの思いを込めて、 祈りを込めて、 言葉を紡ごう。
私が紡いだ記憶に、 いつか誰かが触れる。
そんな遠い未来に、 涙が出そうになる。
いつか、 この偉大なる船が 未来への航海に発つ、
それを見届けて 私たちの使命は終わる。
はかない紡ぎ手たちの思いは、 私の思いは、 どこまで届くだろう?
わからない…
来たれ、 記憶の継承者たち。
祈りを受け継ぎ、 この船を遥かな未来へと送ろう。
過去から今、 そして今から続く 新しい明日を、 共に紡ごう。
(2008年・筆)
Nago Mitill
あなたに笑ってほしい。
そのために私は、 いつも笑っていようと思います。
どれほどの悲しみが、 みじめさが、 苦しみが、 この胸に渦巻いても、
あなたの前で、 私は泣かない。
馬鹿な強がりでもいい、 いつでも私は笑顔でいたいのです。
悲しいからと、 嘆きにすがりついていても、 どうにかなるわけでなく、
私が不幸に顔を染めていれば、 あなたの顔も暗く歪み、
悲しみを、 ただ 増殖させてしまう。 だから、 私は笑います。
はじめは嘘の笑いでも、 あなたが笑顔でいてくれるなら、
本当の笑顔を取り戻すのも、 そう難しいことではないのです。
そして、 あなたが悲しみにくれる時、 私は笑顔で あなたを受け止める。
あなたの笑顔を、 取り戻すために。
どうしても耐え難く つらい時には、 私は一人で泣きます。
青い空の下で、 深い夜空の底で、
自分のために、 私は泣きます。
泣いて泣いて、 涙が尽きたら、
あなたのために、 私のために、
私は もう一度笑える。 笑顔で時を歩める。
私が 泣き笑いをしていることに気付いても、 どうか黙っていて。
無理を強いているのではなく、 自分のために、
私は笑って生きることを、 心に決めたのです。
あなたに笑ってほしい、 そのためなら私は、 どんなピエロにもなる。
限られた命を、 あなたと、 少しでも より幸福に生きたいのです。
道化師の祈りが儚いものだったとしても、 私は、
あなたのために、 私のために、
いつも、 笑っていようと思います。
(2007年・筆)
Nago Mitill
扉を閉ざして 耳をふさげば
僕は一人 一人きり
誰も僕を傷つけないし 誰も僕を見ない
そんな 安穏とした世界に浸れるだろう
けれど 僕は一人 一人きり
扉を開いて 外へ踏み出せば
きっと 僕は傷つくだろう
でも 一人じゃない きっと 一人きりじゃない
優しい 自分だけの楽園を守ることしかできないほど
僕は臆病な人間では なかったはずだ
傷ついてもいい 僕は人として
人とともに 生きたい
いつだって 扉は開いていたんだ
僕が 気付かないふりをしていただけで
ここを飛び立つ勇気が ただ僕に足りなかった
扉を開いて 外へ踏み出せば
世界は それほど 優しくはないだろう
でも 一人じゃない きっと 一人きりじゃない
(2007年・筆)
Nago Mitill
境界線の上に立って、
迷っている時間が無いのなら、
今、 線を蹴って 走り出そう。
なあ、 人生は賭けみたいなもんだろう?
誰に どう言われようと、 誰に どう思われようと、
自分が 今、 思い切れるか、 そうじゃないか、
それが、 すべてなんだ。
どこまでも続く白い平行線の上で踊って、
チャンスが寄って来るのを、 ずっと待っているよりも、
ゼロじゃない可能性を探しに、
今を、 賭けてみたくなったんだ。
どちらへ足を踏み出すのか、 必要なのは、
あと少しの、 なけなしの僕の度胸だけ。
境界線の上に立って、
迷っている自分が嫌なのなら、
今、 線を蹴って 明日へ走りだそう。
(2007年・筆)
Nago Mitill
輝ける あなたよ、
その命は、 いつまで続くと思う?
悲しいほど 遠く広い この地上で、
私たちの声は、 どこまで伝わるのだろうか。
去り行くものは、 限り無く 遥か。
猛々しく この身を躍った、 温かな血潮も、
語り尽くせぬ、 深き晴れやかな大地へと、
言葉 記す間も無く、 喰われるだろう。
螺旋の先に見えるものを、
あなたも また、 望んだのですか?
ついばむように命を吸い続け、
残るものは、 なんでしょう?
…あなたが追いかけるものは、 いつも 螺旋階段の上。
けれど、 今、 輝こうとする あなたよ、
聞こえますか?
夢見ることは、 私たちの罪ではないのです。
あなたに訪れるものは、 すべてが一瞬、 淡い虹色の光。
あなたよ、
夢見る命の光を 掻き分けて、 夢より確かな声を切り拓け、
この虹色の螺旋の彼方に。
あなたが追いかけるものは、 永久に 螺旋階段の上。
けれど、 すべてが沈黙の帳へと色を変える前に、
まばたきにも等しい、 あなたの命の螺旋が消え行く前に、
輝ける あなたよ、
夢見ることは、 罪ではないのです。
(1999年・筆)
Nago Mitill
進むべき方角は、 分かっている。
誰かが、 そこから僕を呼んでいるんだ。
ずっと 昔、
この世界に生まれ出でた時から僕は、
その呼び声を、 聞いてきた。
小さい頃は 夢が一杯あったなんて、
可能性を自分で削っていくような生き方は、 したくない。
どの道を選んでも、 目指す目的地は同じと気付いた。
幼き日々、 若き頃と同じ方角へ向かって、
走り続けている、 今も。
遠く、 彼方から、 僕を呼ぶ声がする。
誰かが そこから僕を呼んでいて、 進むべき方角は分かっているのに、
全力で駆け抜けることを、 いつも ためらってしまうのは、
自分を信じる勇気が、 僕に足りないからだ。
迷う時は、 いつも 僕に問う。
ここで立ち止まりたいのか、 それとも、 先へ進みたいのか。
答えは、 前から分かっている。
僕は きっと、 立ち止まっては いられない。
辿り着けなくてもいい、 そこへ行ってみたいのだ。
走れない時は歩もう、 それでも前に進む。
胸の奥、 心の彼方から、 誰かが僕を呼んでいるんだ。
そこへ向かって駆けるため、 僕は生まれてきた。
空わたる青き風のように、 僕は 精一杯 生きたい。
幼き日々、 若き頃と同じ夢へ向かって、
走り続けている、 今も。
生き続けていく、 これからも。
風のように 僕は、 精一杯 生きたい。
(2007年・筆)
Nago Mitill
どこへ行こうとも、 最後は あなたの隣へ戻ります。
そこが、 私の 帰るべき場所だから。
あなたは 覚えていますか、 あの日の約束を。
あなた と 私が
未来で出会うために交わした、 たった一つの約束です。
私は、 覚えています。 何時までも、 鮮やかに。
夢に、 見るのです。
澄んだ青い空の下、 金色に輝く麦の穂の海
そこを抜けて辿り着く、 風駆ける緑の丘です。
この世界から、 あらゆる苦しみや悲しみが消え、
互いに、 憎むことも、 争うことも無く
誰もが幸福に生きることができる、 そんな日が来たら
空と海が溶ける青い水平線を見ながら、 この丘の上で
もう一度 会おうと、 約束したのです。
あなたは、 笑っているでしょうね。
苦しい時は何時も、 輝くような笑顔で あなたを思い出します。
忘れないのです、 あの日の約束を。
あなたの隣へ戻るために、 私は
たとえ少しずつでも、 歩むのを止めずに、 今、 生きています。
何時か、 約束の日がやって来るのを、 ずっと信じているのです。
美しく平和に満ちた、 優しい未来で
あなたは、 笑っているでしょうね。
あなたは 覚えていますか、 あの日の約束を。
私は、 覚えています。 そして、 信じているのです、 今も鮮やかに。
あなたと もう一度出会う、 未来の約束を。
どこへ行こうとも 私は、 最後は あなたの隣へ戻ります。
そこが、 私の 帰るべき場所だから。
(2007年・筆)
Nago Mitill
魂の色は 七色だから、
君が 今 何色でも、 これから何色になっても、
それで、 いいんだ。
君よ、
囚われずに、 変わっていけ。
風に乗り 空を駆ける、 あの雲のように。
君が 今 何色でも、 これから何色になっても、
君は、 君だ。
世界に ただ一つの、 美しい魂だ。
移ろい、 流れていく この世界の中で、
僕も変わっていく、 とりどりの七色に。
でも、 忘れないで。
僕が 僕であることに、 変わりはないということを。
君よ、
恐れずに、 変わっていけ。
魂の色は 七色だから、
君が どんな色であっても、
それで、 いいんだ。
(2007年・筆)
Nago Mitill
許されることを望む 孤独な魂が
最後に頼るべきなのは
形の無い彼方の神なのでしょうか
でも 無神論者には 辿り着ける天国などありはしない
たとえ 世界中の誰もが 私を許すと言っても
形の無い彼方の神が私を許すと 誰かが言っても
私が私を許さない限り 何時までたっても この心が軽くなることはないのです
この途方もない罪悪感が どこからやってくるのか
私には 分からないのです
大それた犯罪をなしたわけでもなく
どこまでも ただ 普通に生きてきたはずなのに
私の中の誰かが 私を責め続ける
私を許さないと 胸の奥底から叫ぶのです
無神論者には そうして辿り着ける天国などないから
私は この地上を 許しを求めて彷徨う
たとえ 形の無い彼方の神が 私を許すと言っても
私が私を許せない限り 真に許される時は 来ないのです
それでも 何時かは自分を許せる私になりたいから
旅することを 私は止めない
最後は 自分を許して 空へ旅立つことが出来るように
私は 立ち向かい 戦い続けたいのです
許される日まで
(2007年・筆)
Nago Mitill
真っ直ぐな道を、 今、 ずっと 夢見ている。
前を向こうとするほど、 進みにくくなる この道。
でも
僕は 行くよ。
今の自分の力を
もっと、 素直に 信じてみたいんだ。
欲しいものは、 欲しいと、 はっきり声を上げて
望みがあることを 自分の胸に問いただし、
一歩を踏み出す勇気を、 この2本の足に搾り出させる。
だって、 きっと
自分で望まなければ、 何も 手に入りはしない。
行く先に 何があるか知っているわけじゃない。
欲しいものが そこにあるのかも分からない。
はっきりしているのは、 前を向こうとするほど 進みにくくなるということだけ。
知らない世界を、 僕は 見たがり、
掴めないものを、 僕は 追う。
そして、 傷つき、 迷うにちがいない。
でも 今、
真っ直ぐな道を、 ずっと 夢見ている。
最後まで付き合ってくれるかと、 自分の胸に問いただし、
僕は 行くよ。
(2007年・筆)
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詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。