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Nago Mitill
輝ける あなたよ、
その命は、 いつまで続くと思う?
悲しいほど 遠く広い この地上で、
私たちの声は、 どこまで伝わるのだろうか。
去り行くものは、 限り無く 遥か。
猛々しく この身を躍った、 温かな血潮も、
語り尽くせぬ、 深き晴れやかな大地へと、
言葉 記す間も無く、 喰われるだろう。
螺旋の先に見えるものを、
あなたも また、 望んだのですか?
ついばむように命を吸い続け、
残るものは、 なんでしょう?
…あなたが追いかけるものは、 いつも 螺旋階段の上。
けれど、 今、 輝こうとする あなたよ、
聞こえますか?
夢見ることは、 私たちの罪ではないのです。
あなたに訪れるものは、 すべてが一瞬、 淡い虹色の光。
あなたよ、
夢見る命の光を 掻き分けて、 夢より確かな声を切り拓け、
この虹色の螺旋の彼方に。
あなたが追いかけるものは、 永久に 螺旋階段の上。
けれど、 すべてが沈黙の帳へと色を変える前に、
まばたきにも等しい、 あなたの命の螺旋が消え行く前に、
輝ける あなたよ、
夢見ることは、 罪ではないのです。
(1999年・筆)
8年前の私が書いた、抽象的な一篇です。
「螺旋」は、具体的には、遺伝子の螺旋のことを考えながら書きました。
遺伝子は4つの要素から構成されており、その「4つの要素」が幾重にも螺旋状に連なって「遺伝子」というものが形成されているそーです。
そんなことを考えていたら、ある日、4色の色が螺旋状に繋がっている「遺伝子」が思い浮かびました。4色…、一色くらい足りないよーな気がしますが、それは、きっと、虹の色です。
過去から、今の現在、そして未来へと、無限に繋がっていく遺伝子。「あなた」や「私」は、遺伝子の一つの中継点にしかすぎません。「まばたきにも等しい」時間を中継する、本当にちっぽけな存在です。そんな我々が未来へ描く「夢」は、さしずめ、無限に連なっていく「螺旋の彼方」というところでしょーか。
そんな、ちっぽけな遺伝子の中継点にしか過ぎない「あなた」や「わたし」ですが、こんな人生を「むなしい&はかない」なんてウツに考える必要なんて、まったく無い、そう思います。「あなた」や「わたし」が、今、ここで生きていて、その命が輝いていることは紛れも無い事実であり、「あなた」や「わたし」にとっては、それが全てだからです。全ての命には、無条件に「夢見る」権利(まあ、義務でもあるワケですが…)が与えられているのです。
遺伝子の連なりは、輝く命の連なり。虹色に輝く螺旋の連なりの彼方に、未来がある。「あなた」や「わたし」が未来を夢見ることで、その螺旋が繋がっていく、そう思います。
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詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。