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Nago Mitill
愛するものも守るものも無い地上で、 生きていけと言われたら、
それは、 僕の苦痛による彷徨の始まり。
魂に蓄えておいた恵みを切り崩しながら、
うるおい求めて、 乾いた大地を さまよう。
水を、 水を、
あの懐かしく安らかな青い水を、 僕にくれ。
手の中で必死に握り締めている、 最後の希望の一片に、
青く美しい水を、 心ゆくまで与えてやりたいのだ。
この最後の希望が、 乾き切り、 砕け散ってしまう前に。
荒れた道の先、 銀の湖面を見かけては走り、
逃げ去る銀の水に むしろ前より乾いては、 絶望の砂地に転がる。
ただ夢の中でのみ、 緑の蜃気楼と そこに満ちる青い水を見るだろう。
その時、 僕は 思い知るにちがいない。
本当に大切にすべきものが、 何だったのかということを。
久遠の彷徨の果て、 最後に思い出すのは きっと
君の手の優しい体温だから。
どうか、 僕の手を離さないでいて
僕に君を守らせてくれ、 僕の心を守るために。
一度 失ってしまえば、 そう簡単には取り戻せないこと、
もう僕は知ってる、 君までの距離 乾いた地の上を さまよってきたから。
今、 強く握り締める
この手は、 離しては いけない手。
君は、 僕の希望を救う 青い水。
(2007年・筆)
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詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。