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和 路流(Nago Mitill) のブログ、*Eternal×Blue* ~空の下、どこまで届くか分からない歌~ へ、ようこそお出で下さいました。こんにちは!ご訪問、ありがとうございます。当ブログは、自作の詩、Poetryのページとなっております。拙作ですが、無断転載・転用は、禁止で願います。    コメントなど、お気軽にお声をお掛けください♪初訪問の方は、最古記事トップ「空の下で、あなたと生きる」の追記・備忘録を、ぜひご覧ください!
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                                        Nago Mitill


愛するものも守るものも無い地上で、 生きていけと言われたら、

それは、 僕の苦痛による彷徨の始まり。

魂に蓄えておいた恵みを切り崩しながら、

うるおい求めて、 乾いた大地を さまよう。



水を、 水を、

あの懐かしく安らかな青い水を、 僕にくれ。

手の中で必死に握り締めている、 最後の希望の一片に、

青く美しい水を、 心ゆくまで与えてやりたいのだ。

この最後の希望が、 乾き切り、 砕け散ってしまう前に。



荒れた道の先、 銀の湖面を見かけては走り、

逃げ去る銀の水に むしろ前より乾いては、 絶望の砂地に転がる。

ただ夢の中でのみ、 緑の蜃気楼と そこに満ちる青い水を見るだろう。

その時、 僕は 思い知るにちがいない。

本当に大切にすべきものが、 何だったのかということを。



久遠の彷徨の果て、 最後に思い出すのは きっと

君の手の優しい体温だから。

どうか、 僕の手を離さないでいて

僕に君を守らせてくれ、 僕の心を守るために。



一度 失ってしまえば、 そう簡単には取り戻せないこと、

もう僕は知ってる、 君までの距離 乾いた地の上を さまよってきたから。



今、 強く握り締める

この手は、 離しては いけない手。

君は、 僕の希望を救う 青い水。



                                    (2007年・筆)

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プロフィール
HN:
Nago Mitill (和 路流)
性別:
非公開
職業:
人間の類。
趣味:
放浪(←方向音痴)。放浪ついでに、穴場のCafe探し。
自己紹介:
こんにちわ。へっぽこ素人詩人、なごみちです。ブログ運営も素人。PCとは疑心暗鬼の付き合いです。
詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。
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