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Nago Mitill
眠れないまま白い朝日を浴びてしまった、 そんな日は、
いつもより目に染みる空の青、 負けた気持ちで見つめている。
抜けるような澄んだ空、 明るい日差しに輝く鮮やかな世界。
当たり前に美しいはずの全てが、 急に嫌になるのは、 こんな時なんだ。
世界中のキレイなもの、 僕のものにはならない、 そんな気がして。
いつの どこの 過ちが、 僕を こんな遠くまで連れて来てしまったのだろう。
振り返ると、 僕が傷つけた人たちの顔ばかり浮かんできて、
強い疎外感に、 胸が締め付けられる。
謝りたい、 そう思ってしまうのは きっと、
僕が、 許されたいから。
世界は、 まだ僕を受け入れているのだと、 僕は ここで生きていていいのだと、
何かに ただ、 認めてもらいたくて。
色んなもの あきらめ切れずに、 また 空を見上げている。
夜明けの冷たい風、 胸いっぱいに吸い込んでいる。
誰も傷つけずに生きることできたら。 心から そう願うよ。
でも、 それは不可能なことだね。
当たり前に僕らは、 別の人間だから、 別の心を互いに持っているから。
取り出して見せること叶わない 僕の心。
伝えられないこともある、 伝わらないこともある。
色んなもの あきらめずに、 また 空を見上げる。
夜明けの青が目に染みる、 朝の風 立ち上がって受け止める。
それでも やっぱり、 世界はキレイだと、 まだ そう思えるから。
(2007年・筆)
"embrace" という英語の動詞があります。em が「~の中へ」、brace が「腕」を意味しておりまして、"embrace"=(直接の意味は)「腕の中へ」…→「抱きしめる、抱擁する」という意味の動詞です。
"embrace"にはまた、「含む、含める」、「受け入れる、容認する」という意味もあります。
さらに、稀な用法ではありますが、"embrace"には、「(目や心で)見て取る、悟る」、「(不幸など)を毅然と甘受する」という意味もあります。
英語は、非常に感覚的な言語ですが、"embrace"には、色々と興味深い感覚が込められていますね。
徹夜明けに見る夜明けの青空は、私に "embrace" な感覚を引き起こします。
…ぼちぼちイイ歳になりそうな、お年頃なので、徹夜はシンドイ(泣)。そういうことです。
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詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。