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和 路流(Nago Mitill) のブログ、*Eternal×Blue* ~空の下、どこまで届くか分からない歌~ へ、ようこそお出で下さいました。こんにちは!ご訪問、ありがとうございます。当ブログは、自作の詩、Poetryのページとなっております。拙作ですが、無断転載・転用は、禁止で願います。    コメントなど、お気軽にお声をお掛けください♪初訪問の方は、最古記事トップ「空の下で、あなたと生きる」の追記・備忘録を、ぜひご覧ください!
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                                                                       Nago Mitill



吹き上げてくる風に手を広げて、

降り注ぐ雨に この身を溶かして、

ある日、 どこかへ消えてしまいたくなる。



久しぶりに気分のいい日だったから、 ふと 思いついて。

緑が まだ綺麗なうちに、

空の青が胸に ひどく染みて、

見上げても 見えない星が 僕を呼ぶから、

すべてを捨てて ここから立ち去れば、 二度と戻れはしない。



懐かしい歌声が、 緑深き闇の向こうから 僕を呼ぶ。

安らぎをくれるという優しい調べを、 幾人が聞いてきたのか、

僕は 何度、 その呼び声を聞いたのか。

その甘い響きは さざ波のようで、 いつからか ずっと 僕の耳に こだまする。

繰り返し、 打ち返し、 ふと湧き上がり、

忘れていた故郷のように、 僕を捕らえる。

僕は立ち止まり、 見つめる。 緑の闇の向こうを。



強い風が吹いて 木々がざわめき、 僕を呼ぶ声がして 振り返る。

世界がまだ綺麗なうちに、 ふと どこかへ消えてしまいたくなる。



繋いだ きみの手の体温、 僕の名を呼ぶ きみの声。

それが もし無ければ僕は、 どうなってしまうのだろう。

分からない、 本当は、 分からない。

孤独に抗う術を、 僕は まだ知らないから。



緑ゆらす風に 誘われて、

降り注ぐ光に この手を差し出して、

どこかへ消えてしまいたくなる。 自由な鳥のように。



気付けば風は止み、 さざ波の呼び声は 遠く日常の中へと消える。

まだ 僕は行かない。

この地上に、 僕の名を呼ぶ人がいる限り。




                                 (2007年・筆)

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                                                 Nago Mitill



メールは嫌いなんだ。

きみの心が見えない。



暗くて深い闇のなかへ、 言葉のカケラ、 ぽんと放り出すようで。

きみが僕の声を正しく拾ってくれるか、 それさえも分からない。

あやふやな不安感、 耐え難いまま、 送信ボタンを押している。



ネットの向こう、 確かに きみは、 そこにいるはずなのに。

きみの顔が見えない。 きみの声が聞こえない。



時間も場所も越えて人を繋ぐ、 便利な道具だと僕は聞いたけれど、

本当に僕らは繋がっているのか?

どこかへ消してしまいたくなるほど、 この機械は僕を孤独にすることがある。



暗いネットの闇の向こう、 このアドレスに、 きみは いるはずなのに。

小さな機械、 強く握りしめ、 輝く画面を見つめていても、

きみの声が聞こえない。 きみの心が分からない。



僕の声は きみに届いていますか?




                               (2007年・筆)

                                                      Nago Mitill



あなたに笑ってほしい。

そのために私は、 いつも笑っていようと思います。



どれほどの悲しみが、 みじめさが、 苦しみが、 この胸に渦巻いても、

あなたの前で、 私は泣かない。

馬鹿な強がりでもいい、 いつでも私は笑顔でいたいのです。



悲しいからと、 嘆きにすがりついていても、 どうにかなるわけでなく、

私が不幸に顔を染めていれば、 あなたの顔も暗く歪み、

悲しみを、 ただ 増殖させてしまう。 だから、 私は笑います。

はじめは嘘の笑いでも、 あなたが笑顔でいてくれるなら、

本当の笑顔を取り戻すのも、 そう難しいことではないのです。

そして、 あなたが悲しみにくれる時、 私は笑顔で あなたを受け止める。

あなたの笑顔を、 取り戻すために。



どうしても耐え難く つらい時には、 私は一人で泣きます。

青い空の下で、 深い夜空の底で、

自分のために、 私は泣きます。

泣いて泣いて、 涙が尽きたら、

あなたのために、 私のために、

私は もう一度笑える。 笑顔で時を歩める。



私が 泣き笑いをしていることに気付いても、 どうか黙っていて。

無理を強いているのではなく、 自分のために、

私は笑って生きることを、 心に決めたのです。

あなたに笑ってほしい、 そのためなら私は、 どんなピエロにもなる。



限られた命を、 あなたと、 少しでも より幸福に生きたいのです。

道化師の祈りが儚いものだったとしても、 私は、

あなたのために、 私のために、

いつも、 笑っていようと思います。




                                    (2007年・筆)

                                                          Nago Mitill



何もかも 白黒つけられれば、 いいのに。

そしたら、 今よりは もっと ラクになれるだろう。



迷いがあるのは、 ツラいんだ。

曖昧で未知数の未来が、 僕を戸惑わせる。

でも、 何かを選び取ることは、 なおさら恐ろしくて。



選ばなくちゃいけないことは、 たくさんあるのに、

100%正しいと割り切れる選択は、 少ない。

選択肢をキープしたまま、 僕は日々、 空回り、

見つかるはずも無い別の出口、 探している。



ねえ、 今 ここで何かを選んでしまえば、 僕は変わってしまうよ。

そして、 選べなかった未来は、 僕から失われて行く。

選び取るものが、 正しいと、 そう 「正しいんだ」 と、

誰かが保証してくれれば、 きっとラクになれるのに。



迷いを受け止める強さのない僕は、 

ただ 選択肢を灰色に染めている。

選び取れたはずの未来も、 やがて 灰色に染まって行く。



どこかで選ばなければいけない、 前に進めない、

本当は分かっているから、 胸の奥は焦りで燻ぶっている。

かき集めた勇気で、 灰色の迷いに立ち向かっている。



灰色に広がる選択肢。

何もかも たやすく白黒つけられたら、 いいのに。

そしたら、 今よりは もっと ラクになれるだろう。



                                        (2007年・筆)

                                                                 Nago Mitill



失うことを恐れながら、 僕らは生きていくのだね。



きみの言葉に、 穏やかに耳を傾けながら、

僕は、 いつまでも、 いつまでも、 この時が続けばいいと願っている。



ああ、 でも いつか失われるからこそ、 すべては こんなにも愛おしく美しいのだろう。



たとえば、 空の青でさえ、 遠い未来には無くなってしまうように、

この世界には、 永遠なんてありえない、 分かっているのに。



いつか きみも、 いつか 僕も、 この世界から消えていく。

失われるという未来は、 こんなにも ただ恐ろしくて、

僕は、 空の彼方に、 永遠を探してしまうんだ。



きみの笑顔に、 心を震わせながら、

僕は、 いつまでも、 いつまでも、 この ぬくもりがあればいいと祈っている。



失うことを恐れながら、それでも 僕は きみと生きる。



ああ、 いつか失われるからこそ、 すべては、 こんなにも愛おしく美しい。




                                  (2007年・筆)

                                                                 Nago Mitill


明日への長い夢は 飛び立てる翼も まだ眠るまま

その安らかな寝息を かすかに聞いている



物憂く ただ空を仰いでは

ひたひた 打ち寄せる 淡い青が

消えていくのを 眺めてきた



「どこから来て どこへ行くの?」

無邪気に たずねる あなたは

とても 酷なのです



素直でいなさいと 言い聞かされてきた気もするけれど

たやすく 優しくなんてなれない

これが 僕なのです



「何をすれば いいですか?」

生まれてきた意味を

ただ 何かに答えてもらいたいだけ



たやすく 優しくなんてなれない

これが 僕



けれど 瞼を閉ざしてしまえば

何も見ずにすむというのに

どこまでも ひたひた 染まっていく青が

僕に 白い光の夢を見せる



澄んでいく青の先は 白い白い 光の海



明日への長い夢は 飛び立てる翼も まだ眠るまま

明日からの夢の不可能が 乗り越えられる その日まで

僕は その安らかな寝息を かすかに聞いている





                            (1996年・筆/2007年・改)

                                                         Nago Mitill


扉を閉ざして  耳をふさげば

僕は一人  一人きり

誰も僕を傷つけないし  誰も僕を見ない

そんな 安穏とした世界に浸れるだろう



けれど  僕は一人  一人きり



扉を開いて  外へ踏み出せば

きっと 僕は傷つくだろう

でも 一人じゃない  きっと 一人きりじゃない



優しい 自分だけの楽園を守ることしかできないほど

僕は臆病な人間では なかったはずだ

傷ついてもいい  僕は人として

人とともに  生きたい



いつだって 扉は開いていたんだ

僕が 気付かないふりをしていただけで

ここを飛び立つ勇気が ただ僕に足りなかった



扉を開いて  外へ踏み出せば

世界は それほど 優しくはないだろう

でも 一人じゃない  きっと 一人きりじゃない



                                     (2007年・筆)

                                                          Nago Mitill



あなたと手を繋ぐ夢をみる。

それは、優しい夢なのです。



若かった頃の私は、 自分に足りないもの埋め合わせたくて、 あなたを求めていた。

どうしようもなく寂しい気持ち、 あなたが側にいてくれれば、 きっと満たされるからと。

どこかで失くしてしまった心のカケラ、 当てはまる唯一のピース、 それが、 あなた。



でも、 あなたと手を繋いで、 知ったのです。

あなたというピースが、 私の胸を温かく埋めるように、

あなたのなかにも、 私の心のカケラが確かに息づいていることを。

だから、 もう 良いのです。

どこにでも、 自由に行ってください、 あなた。

私のためだけに あなたが生きることを、 私は決して望みはしない。



預けたのです、 あなたに、 私の心のピースを。

独りで生きているのではないこと、 私に教えてくれたのは、 あなた。

遠く離れていても、 この手は いつも あなたに繋がっている。

分かっているから、 私は 強く生きていける。



ただ、 忘れないでいて欲しいのです。

あなたが、 私のラスト・ピースであることを。

そして、 どこへ行こうとも最後は私の隣へ戻り、

もう一度、 手を繋いでください。

あなたというピースのため、 私の隣は 今もずっと空いている。



あなたと手を繋ぐ夢をみる。

それは、 優しい最後の夢なのです。




                                   (2007年・筆)

                                                      Nago Mitill



眠れないまま白い朝日を浴びてしまった、 そんな日は、

いつもより目に染みる空の青、 負けた気持ちで見つめている。



抜けるような澄んだ空、 明るい日差しに輝く鮮やかな世界。

当たり前に美しいはずの全てが、 急に嫌になるのは、 こんな時なんだ。

世界中のキレイなもの、 僕のものにはならない、 そんな気がして。



いつの どこの 過ちが、 僕を こんな遠くまで連れて来てしまったのだろう。

振り返ると、 僕が傷つけた人たちの顔ばかり浮かんできて、

強い疎外感に、 胸が締め付けられる。



謝りたい、 そう思ってしまうのは きっと、

僕が、 許されたいから。

世界は、 まだ僕を受け入れているのだと、 僕は ここで生きていていいのだと、

何かに ただ、 認めてもらいたくて。

色んなもの あきらめ切れずに、 また 空を見上げている。

夜明けの冷たい風、 胸いっぱいに吸い込んでいる。



誰も傷つけずに生きることできたら。 心から そう願うよ。

でも、 それは不可能なことだね。

当たり前に僕らは、 別の人間だから、 別の心を互いに持っているから。

取り出して見せること叶わない 僕の心。

伝えられないこともある、 伝わらないこともある。



色んなもの あきらめずに、 また 空を見上げる。

夜明けの青が目に染みる、 朝の風 立ち上がって受け止める。

それでも やっぱり、 世界はキレイだと、 まだ そう思えるから。

 


                           (2007年・筆)

                             Nago Mitill


目を閉じれば、 僕の意識は 遠く旅立って行く。

ここではない どこかへ。

過去の、 今の、 未来の情景が、

ぱらぱらのカケラ、 光の破片となって、 僕のなかを通り抜ける。



僕は、 鳥になる、 魚になる、 雲になる。

青い、 青い風になって、 海の上、 駆けて行く。

思い出すのだ、 囚われることなきもの、 その強き存在を。

僕の魂は、 こんなにも、 自由だ。



風の甘い匂い、 覚えているはずもない

はじまりの場所は、 青、 青い記憶。



ここではない どこかへ、 帰りたい。 ずっと、そう感じてきた。

だが、 いつかは そこへ戻るのだ、 焦らずとも、 不安に思わずとも。

そして、 魂は いつも、 この青い記憶と繋がっている。



取り戻すのだ、 囚われることなきもの、 その強き輝きを。

肉体という ただの物質を、 僕という無二の存在に変える、 形無き思いの結晶。

僕を形作る、 唯一のチカラ。



目を開けば、 僕の意識は 小さな体のなか。

でも、 確かに この体に宿る、 形無きもの、 青い記憶。

僕の魂は、 こんなにも、 自由だ。



                                       (2007年・筆)

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Nago Mitill (和 路流)
性別:
非公開
職業:
人間の類。
趣味:
放浪(←方向音痴)。放浪ついでに、穴場のCafe探し。
自己紹介:
こんにちわ。へっぽこ素人詩人、なごみちです。ブログ運営も素人。PCとは疑心暗鬼の付き合いです。
詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。
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