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和 路流(Nago Mitill) のブログ、*Eternal×Blue* ~空の下、どこまで届くか分からない歌~ へ、ようこそお出で下さいました。こんにちは!ご訪問、ありがとうございます。当ブログは、自作の詩、Poetryのページとなっております。拙作ですが、無断転載・転用は、禁止で願います。    コメントなど、お気軽にお声をお掛けください♪初訪問の方は、最古記事トップ「空の下で、あなたと生きる」の追記・備忘録を、ぜひご覧ください!
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                                          Nago Mitill


雨と緑を含んだ風が、 私を過去へと連れて行く。

かすかな夏の匂い、 高くなっていく空の青。

何も変わらない、 ある初夏の日。



泣かせてください、 ただ強く。  理由は問わずに。

まぶしく愛おしい思い出が、 今、 この季節にだけ輝いて、

私は、 あなたを片時も忘れていなかった自分に、 気付くのです。



失われたもの、 優しい あなたの気配が、

もう一度、 私のかたわらに戻ってくるような、 そんな気がするから、

懐かしい夏の匂いに、 涙が込み上げてしまうのです。

どれほどの祈りを、 この胸に積もらせても、

もう、 あなたに会うことは叶わない、 分かっているのに。



雨と緑を含んだ風が、 再び夏を連れて来る。

何も変わらない、 でも、 あなたはいない、 ある初夏の日。

泣かせてください、 ただ強く。

懐かしい匂いのなか、 今も あなたが私に寄り添っているような、

そんな気がしてしまうから。



                        (2007年・筆)

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                                                 Nago Mitill


無いものねだりなんだ、 僕らは。

今 ここに無いものばかり欲しくなって、 追ってしまう。

冷めた日常のなか、 本当に大切にすべきもの どこかへ見失っていく。



衣食住 足りていれば、 ヒトとして十分なはずなのに、

今や、 お腹が いっぱいでも、 僕らは幸福になれない。

ささやかな日常に鈍くなった心が、 満ち足りない寂しさで僕らを駆り立てる。

空しさを埋める糧を、 僕らに追い求めさせる。



無いものねだりなんだ、 僕らは。

ここに無いもの、 まだ手にしていないもの、 ありふれてないもの、 自分のものにすれば、

幸福になれるような、 そんな気がするんだ。

だから、 死が少なくなった この豊かな社会でヒトは、

むしろ 自分を殺したり、 他人を殺したり、 するのだろう。

死が ありふれた社会では、 生が望まれ、 大切にされるように。



いつから 僕らは、 幸福が どこか遠いところにあって、

ここには無いのだと、 そう思うようになったのだろう。

いつから 僕は、 心を満たす糧を むなしく どこかへ追い続ける、

無いものねだりの人間に、 なったんだろう。



どこかで 分かってるんだ。

何を手に入れても、 どこを探しても、

心を満たす手段など、 この世界のどこにも見つかりはしない。

僕は、 いつまでたっても幸福になんてなれない。

自分が幸福だと、 自分でそう思えない限り。



無いものねだりなんだ、 僕らは。

物に満たされた社会のなか、 本当に大切なもの どこかへ見失ってしまう。

幸福になるためのすべが、 初めから ここにあること、 忘れてしまっている。



幸福の定義は、 常に 自分の心に依存しているんだ。

僕の心を満たせるのは、 僕の心でしかない。



                              (2007年・筆)

                                             Nago Mitill


この遠い空の下  僕ら どこまで行けるか分からないけれど

手を繋いで行こう  二人なら

虹の光の向こうまでも  きっと歩んでいける



今は まだ  遠いところにいるのだろう 君は

それでも 見上げてますか  僕と同じ この青い空を

もし 君に会えたら  僕が差し出すだろう この手があることを

どうか 忘れないで おぼえておいて

手を繋ぐ相手がいること  君と共に歩む日を 僕が待っていることを

同じ空の下にいる限り  僕らは 決して独りじゃない



この広い空の下  どこまで届くか分からないけれど

この声が君に届くまで  君に会える日まで  

僕は歌う

君と手を繋ぎたいから  手を繋いでいたいから

僕 独りでは たどりつけない  美しい世界を

君と一緒に  見たいから



世界は広くて  僕は一人だから

時々 僕は とても孤独になる

そんな日は いつも  空を見上げて思っているよ

君のことを  この同じ空の下 どこかで生きている君がいることを



いつか届く  そう信じているから  頼りなくても僕は歌う

君がいるから  僕は歌えるんだ



この遠い空の下  僕ら どこまで行けるか分からないけれど

手を繋いでいよう  忘れないで

この手が君に繋がっていること  今 君と共に歩む 僕がいることを



同じ空の下にいる限り  僕らは 決して独りじゃない



                         (2007年・筆)

                                                           Nago Mitill


目を逸らさずに、 君の隣に立つ。

苦笑いせずに、 君の名を呼ぶ。

そんな日が、 いつか、 いつか来るだろうか?



嘘吐きと、 君に言われるのが怖い。

強く約束できない、 自分も怖い。

予測できない 闇の向こうの未来に、 僕は ただ強く震える。



強くなれたはずのチャンスを、 僕は幾つも見過ごしてきた。

自分に優しいだけの世界で、 自分を包むのが好きだった。

傷つけられるのが怖いから、 優しいふりをしていただけで、

僕は 本当は、 優しい人なんかじゃなかったんだ。



だから、 君の優しさが怖くて、 信じられなくて、

でも、 眩しかった。

そして、 つらかった。

君の隣で、 その優しさに値しない自分を見つめることが。



逃げたいという胸の葛藤、 苦しむ僕を引き止めるのは、

予測できない 闇の向こうの希望。

僕の優しさを信じてくれた 君の優しさに、 僕は ただ強く震える。



優しい人に なりたい。

たとえ いつか、 君が僕を裏切っても、 強く許せるような。



目を逸らさずに、 君の隣に立つ。

苦笑いせずに、 君の名を呼ぶ。

ためらわずに、 君を信じる。

そう出来る日が、 いつか、 いつか来るだろうか?



予測できない 闇の向こうへ続く未来に、 今、 僕は ただ強く震えている。


                                
                         (2007年・筆)

                                           Nago Mitill


「泣かない大人になりなさい」、 そういうふうに育てられ、

それが 正しかったのか、 疑問を持った時には、

僕は、 「泣けない大人」になっていた。



涙の無い僕の世界では、 何も悲しくないのです。

胸しめつける、 痛みも苦しみも、 ない。

ただ、 この世界は全てが色褪せていて、 ガラス越しの鈍い感覚、

モノクロームなのです。



君が、 あの時 何故 泣いたのか、 僕には分からなくて。

笑顔に意味があることさえ、 知らなかった。
 
君の優しさに気付けなかった僕の隣、 もう君はいない。



涙の無い僕の世界では、 何も悲しくないのです。

涙に変えられなかった凍えた感情が、 淀んだ怒りとなって積もるだけ。

この世界には、 いつも理不尽な怒りが渦巻いていて、

ガラス越し、 僕を拒否する外の世界へと向かっていくのです。

そして僕を、 モノクロームの中、 孤独にする。



泣くことの意味を知らなかった僕は、 

僕を孤独にしているのが、 僕自身だと気付かなかった。

君の涙、 君の悲しみが、 分からなかった。

泣けなかった、 大人の僕。

でも本当は きっと、 泣きたかった。

涙の無い、 泣いてはいけない、 意地っ張りな僕の世界を打ち壊し、

モノクロームじゃない君を抱きしめて、

声に出して僕の心を伝えたかった。



泣くことの意味が分かったら、 僕は悲しみ、 苦しむだろう。

それでもいいと思える勇気が、 僕の感情を自由にする、

僕の世界を、 鮮やかにする。

素直に泣いて笑える、 そんな大人になれたら出かけよう、 外の世界へ。

もう一度、 君と出会うために。



                           (2007年・筆)

                                           Nago Mitill


晴れた日に、 雨が降ったら、

約束します、 その時は空を見上げると。

空の端に、 虹があったら、

二つ目の淡い虹を探しに、 扉をくぐること、

それが、 私の楽しみなのです。



そこには、 あなたが、 あなたがいるから。



何もかもが、 ひどく懐かしいのです。

雨に洗われた風の匂い、 高鳴る私の胸の鼓動。

二つの虹が架かるところへ、 どうしても走り出したくなる私は、

知っているのです。

もう二度と取り戻せない優しい記憶が、

あの虹のもとで、 微笑んでいることを。



雨にぬれた青い空に、 虹があったら、

約束します、 その時は笑顔で あなたを思うと。



そこには、 あなたが、 あなたがいるから。


                            
                        (2007年・筆)

                                              Nago Mitill


苦しい時は、 いつも、 

今は もういない あなたのことを思います。

死の影に侵されながらも、 最後まで笑顔を絶やさずに、

語りかけ、 歩むことを止めなかった あなたのことを。



迷う時は、 いつも、 

今は もういない あなたのことを思います。

私の弱音を許し、 力強い言葉で支えてくれた、

あなたの温かい励ましの声が、 私は欲しいのです。



私は、 あなたの声を継げていますか?

私は、 正しい道を歩めていますか?

あなたが許し、 認めてくれれば、 何の不安もなく進める気がするのに、

もはや、 あなたから返る言葉は無いのです。



ずっと笑顔だったから、 笑顔でしか思い出せない、 懐かしい人。

でも、 笑みながらも、 厳しい声で言うに違いない。

私を巣立っていけと、 自分の力で歩んでいけと。



苦しい時は、 いつも、 耳に残る懐かしい声を 思います。

「今度は、 きみが誰かを導いて行く番だ」



                                  (2006年・筆)

                                           Nago Mitill


境界線の上に立って、

迷っている時間が無いのなら、

今、 線を蹴って 走り出そう。



なあ、 人生は賭けみたいなもんだろう?

誰に どう言われようと、 誰に どう思われようと、

自分が 今、 思い切れるか、 そうじゃないか、

それが、 すべてなんだ。



どこまでも続く白い平行線の上で踊って、

チャンスが寄って来るのを、 ずっと待っているよりも、

ゼロじゃない可能性を探しに、 

今を、 賭けてみたくなったんだ。


どちらへ足を踏み出すのか、 必要なのは、

あと少しの、 なけなしの僕の度胸だけ。



境界線の上に立って、

迷っている自分が嫌なのなら、

今、 線を蹴って 明日へ走りだそう。



                   (2007年・筆)

                                                                   Nago Mitill


輝ける あなたよ、 

その命は、 いつまで続くと思う?

悲しいほど 遠く広い この地上で、 

私たちの声は、 どこまで伝わるのだろうか。



去り行くものは、 限り無く 遥か。

猛々しく この身を躍った、 温かな血潮も、

語り尽くせぬ、 深き晴れやかな大地へと、

言葉 記す間も無く、 喰われるだろう。



螺旋の先に見えるものを、

あなたも また、 望んだのですか?



ついばむように命を吸い続け、

残るものは、 なんでしょう?

…あなたが追いかけるものは、 いつも 螺旋階段の上。

けれど、 今、 輝こうとする あなたよ、

聞こえますか?

夢見ることは、 私たちの罪ではないのです。



あなたに訪れるものは、 すべてが一瞬、 淡い虹色の光。

あなたよ、 

夢見る命の光を 掻き分けて、 夢より確かな声を切り拓け、

この虹色の螺旋の彼方に。



あなたが追いかけるものは、 永久に 螺旋階段の上。

けれど、 すべてが沈黙の帳へと色を変える前に、

まばたきにも等しい、 あなたの命の螺旋が消え行く前に、

輝ける あなたよ、

夢見ることは、 罪ではないのです。


                                 (1999年・筆)

                                        Nago Mitill


愛するものも守るものも無い地上で、 生きていけと言われたら、

それは、 僕の苦痛による彷徨の始まり。

魂に蓄えておいた恵みを切り崩しながら、

うるおい求めて、 乾いた大地を さまよう。



水を、 水を、

あの懐かしく安らかな青い水を、 僕にくれ。

手の中で必死に握り締めている、 最後の希望の一片に、

青く美しい水を、 心ゆくまで与えてやりたいのだ。

この最後の希望が、 乾き切り、 砕け散ってしまう前に。



荒れた道の先、 銀の湖面を見かけては走り、

逃げ去る銀の水に むしろ前より乾いては、 絶望の砂地に転がる。

ただ夢の中でのみ、 緑の蜃気楼と そこに満ちる青い水を見るだろう。

その時、 僕は 思い知るにちがいない。

本当に大切にすべきものが、 何だったのかということを。



久遠の彷徨の果て、 最後に思い出すのは きっと

君の手の優しい体温だから。

どうか、 僕の手を離さないでいて

僕に君を守らせてくれ、 僕の心を守るために。



一度 失ってしまえば、 そう簡単には取り戻せないこと、

もう僕は知ってる、 君までの距離 乾いた地の上を さまよってきたから。



今、 強く握り締める

この手は、 離しては いけない手。

君は、 僕の希望を救う 青い水。



                                    (2007年・筆)

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Nago Mitill (和 路流)
性別:
非公開
職業:
人間の類。
趣味:
放浪(←方向音痴)。放浪ついでに、穴場のCafe探し。
自己紹介:
こんにちわ。へっぽこ素人詩人、なごみちです。ブログ運営も素人。PCとは疑心暗鬼の付き合いです。
詩は思いついた時に書いてます。まったくもってノロノロなブログですが、週一更新を心がけております。のんびりご賞味下さい。
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